40歳のフリーター奨学金払えず自己破産って、返済に何年かかるの?

先日、40歳になる男性が学生時代に借りた奨学金が支払えずに自己破産をしたというニュースを見ました。

高校、大学時代に借りた奨学金を返還できないとして、北九州市小倉北区のフリーターの男性(40)が福岡地裁小倉支部で自己破産の手続き開始決定を受けた ことが分かった。男性には延滞金を含めて約283万円の返還義務があるが、「奨学金のために消費者金融などで借金しても返せない。そもそも多額の金を貸し てくれない」と説明。

西日本新聞ウェブサイトより

僕は、いちおう大学の入学金と授業料は親が出してくれたので、奨学金のお世話になることはなかったのですが、それでも、学費以外の交通費や教科書代は、自分持ちでした。

おまけにサークルなんかに入ってしまったので、交際費だのなんだのといろいろとお金が出ていくので、バイトを掛け持ちしながら大学に通っていて、勉強なんてほとんどしていなかった気がします。

まあ、結局は親が事業に失敗したので、途中で辞めてしまったのですが、今思えば、あの数年間は全くムダな人生を送ったなと思う次第です。

さて、それはそうと、件の40歳男性の話ですが、学生の時に借りた奨学金が40歳になってもまだ払ってたの?と思ったのです。

新聞記事には、延滞金もあるとのことなので、支払いが滞ったために延び延びになってしまったのかとも思ったのですが、気になったので、奨学金を運営している「日本学生支援機構」のウェブサイトへ行って、奨学金ってどのような制度なのかちょこっと調べてみました。

奨学金の返済期間はなんと20年

で、そこで僕は驚愕の事実を目にしました。

奨学金の返済期間は、最長で20年になっています。

ちなみに最短で13年ですが、仮に22歳で順調に大学を卒業したと仮定しても、返し終わるのが35歳の時になります。20年ローンなら、42歳ということですね。

42歳といったら、もういいおっさんです。下手したら、息子や娘が高校生くらいです。

子供の授業料を払いながら、自分が学生のときの授業料の返済も同時にするということになるかもしれません。

家を買いたくても、奨学金の残債が引っかかって、ローンが組めないかもしれないし、これだと、大学に行ったことがその後の人生の足かせになってしまいそうです。

奨学金ってしっかり金利を取ります

奨学金には、1種と2種という2つのカテゴリーに分類されていて、1種は無利息で、2種は最大で3%の年利が発生します。(ただし、在学中は無利息)

で、無利息の方の1種は、私立大学を自宅外から通った場合でも、4年間で3,072,000円までしか貸してもらえないようで、私大だとこれでは足りないでしょう。

足りない部分は、2種で利息付きの奨学金を借りるということになりそうですが、私立大学に4年間自宅外から通った場合は、合計で約922万円かかるそうです。(All About調べ)

バイトをしたとしても、300〜400万円くらいは、利息付きの2種で借りないと厳しそうです。

無事卒業できて、晴れて新社会人となったときには、600万円の負債を抱えているって、けっこう悲惨な感じじゃないでしょうか?

今の時代は、医者とかにでもならない限り、奨学金に投資しても十分なリターンを得られないような気がするのは、僕だけでしょうか?

就職できなきゃ即、破綻

大学を卒業して、新卒で就職できればまだ良い方で、運悪く就職冬の時代に卒業しちゃったら、ロクに仕事にも就けないのに奨学金の返済はしなくてはいけない状況に追い込まれます。

バイトの少ない給料から、借金の返済に追われるようでは、将来に希望も持てなくなります。

僕は、自分がバカ大学中退なので、学歴の高い低いで、個人の能力を評価することには、アレルギーがありますが、それでも、奨学金を借りてまで大学を卒業した人は、それなりに優秀だと思います。(大学もピンキリなんですが)

今の日本の状況は、そういった人たちの頭脳をムダにしていることにもなるので、これは日本全体の活性化という面でもマイナスじゃないでしょうか?

ということで、なんか良いアイディアはないのかな、と思っていたら、パオロ・マッツァリーノ氏のブログにおもしろいアイディアが載っていました。

あ、「パオロ・マッツァリーノって誰だよ」ともう人も多いかもしれませんね。僕もあまりよく知らないのですが、イタリア生まれ(たぶん嘘だと思う)の日本文化史研究家で、「反社会学講座ブログ」というブログを運営していて、本を何冊も執筆されています。

なかなか核心を突いた鋭い記事が好きで、僕はよく訪れています。

で、パオロ氏のブログには、奨学金の改革案として、このようなアイディアがありました。

「日本が返済不要の奨学金を提供する。ただし、その奨学金制度を利用した者は生涯にわたって、所得税を日本に納めることとする」

賛否両論あるとは思いますが、現状でもすでに自己破産されて、取りっぱぐれていますし、今後も増えていくことが予想される中、債権回収のための費用もバカにならないことを考えれば、トータルでは現状と変わらないかもしれません。

もちろん、誰彼かまわず提供しないで、ベンチャー企業をはじめる人を優先するとか、何らかの基準を設ける必要はあるかもしれません。

奨学金制度も、もうそういった時代の変化に対応していく必要があるのかもしれません。


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