ヤミ金とサラ金と消費者金融の違いをおさらいしよう

まさか、債務整理を検討中の方には、ヤミ金とサラ金の違いがわからない方は、いないと思いますが、ヤミ金からお金を借りている人の中には、ヤミ金がちゃんとした貸金業者だと思っていて、言われたとおりに不当な金利をセッセと払っているひともいるようです。

また、高利の貸金業者とは縁がないという幸せな方だと、ヤミ金とサラ金(あるいは消費者金融)の区別がつかない人も多いようです。

ざっくり言うと、サラ金は正規の登録をして法に則った金利で融資をする貸金業者で、ヤミ金は正規の登録をせず(後述しますがしている場合もあり)違法な高金利で貸し付ける業者ということになります。

ちなみに、「サラ金」イコール「消費者金融」です。

しかし、なんでこんなサラ金とヤミ金が混同されてしまうのかというと、僕はマスコミに責任の一端があると考えています。

インパクトが大きかったアイフルの取り立て

もう10年近く前になりますが、あなたはこのニュースを覚えているでしょうか?

アイフルの社員が支払いのできない債務者に対して、ものすごい罵声を浴びせている様子がテープに録音されていたものです。

「話を聞けよ!じじい!」

「お前らなんて潰すの何ともねぇんだよ!」

などと、暴言を吐いている様子は、テレビのニュースで何度も流されたので、記憶にある方も多いと思います。

この取り立てをしたのが、アイフルの社員だと言うことで、被害者から訴訟を起こされ、一審ではアイフル側の敗訴になり、損害賠償金30万円と弁護士費用5万円の支払いを命じる判決が下りました。

そして、この後アイフルは控訴したんですが、その後どうなったか知っている人はほとんどいないと思います。

なんと2審ではひっくり返っていた

福岡高裁へと持ち込まれたこの件は、この脅迫的な電話の主が、アイフルの関係者であると確定できないとして、アイフル側に対する損害賠償請求は退けられていたのです。

この判決が出たときは、ニュースで大々的に流れていたときから3年がたっていましたから、ほとんどのマスコミは報道していなかったと思います。

仮に報道していたとしても、当時の消費者金融バッシングが過熱していたときから比べると、ニュースとしての鮮度は全くなかったので、視聴者側のインパクトも低かったと思います。

では、アイフルが強引な取り立てをしていなかったのかというと、実際にはしていたはずで、実際に被害者の会が結成され、営業停止処分を食らっています。

マスコミの影響で区別がつかなくなった

そんなわけで、普通にニュースを見ていた方なんかは、サラ金とヤミ金が同じものだと勘違いする人も多くいたはずです。

「サラ金」 = 強引な取り立てをするところ = 「ヤミ金」みたいな図式が、なんとなく一般の方のイメージに植え付けられたんじゃないでしょうか?

サラ金 = 強引な取り立て = ヤミ金

僕はマスコミを批判するつもりは、ありません。視聴者の受けを狙ったり、視聴率を考慮して、わかりやすく伝えるための演出は、今でもやられていることなので、それはそれで仕方のないことかもしれません。

でも、現在借金とはゆかりのない人でも、いつサラ金のお世話になるかもわかりませんので、ここでは一般教養として、両者の区別をわかりやすく解説しておきたいと思います。

ヤミ金とサラ金の違い

サラ金は最近では「消費者金融」と呼ばれることも多くなりましたが、これは、サラ金では昔のサラ金地獄を連想して、イメージが悪すぎるので、消費者金融と呼ぶようにしようと、サラ金業界で打ち出したためです。

なので、サラ金も消費者金融も全く同じと思ってもらっていいでしょう。

サラ金業者は、イメージが悪いかもしれませんが、財務局長か都道府県知事に登録された立派な貸金業者です。

国の管理の下で、お金を貸し付けているので、法律で定められた上限金利(現代は最高20%)以上の金利を取ることはありませんし、返済の催促も法律の範囲内で行います。

いっぽう、ヤミ金はと言えば、名前のとおり闇で行っているので、正式な登録はされていなかったり、していたとしてもいわゆるトイチ「都(1)」と呼ばれる新規の登録したばかりの業者だったりします。

国の管理からは外れたところで、勝手に営業しているので、金利の方も出資法の上限金利なんて、全く関係ないべらぼうな高金利をふっかけてきます。

また、ヤミ金のよくやる手口として、たとえば、10万円を借りるときに10万円をまるまる貸すのではなく、あらかじめ金利として、3万円を引いた7万円だけ渡すという貸し方をします。

まだ借りる前に金利を取るなんてことは、サラ金ではあり得ません。

では、ここでサラ金とヤミ金の違いを表にしたので、参考にしてみてください。

種別 サラ金(消費者金融) ヤミ金
正規の登録 財務局または都道府県に登録 ない(あっても新規)
金利 上限20% 10日で3割(トサン)など
年利にすると3,000%を超えることも
 取り立て  法に則って(違反するとペナルティ)  捕まらなければ何でもあり
 営業方法  堂々と広告を出す  DMやホームページなどで、ひっそりと営業

 

これで、両者の違いがだいたいわかったと思いますが、このブログのメインテーマは債務整理についてなので、債務整理の観点からサラ金とヤミ金の違いを探ってみたいと思います。

サラ金とヤミ金の債務整理

債務整理をする場合は、一般的には弁護士などの法律家に相談すると思いますが、サラ金からの督促なら、弁護士が着手した段階ですぐに止まります。

しかし、ヤミ金は「ハイそうですか!」なんて簡単には引き下がりません。

違法な取り立てをしているので、警察に相談することもためらわずにした方が良いですが、1回や2回警察に駆け込んだところで、すぐに解決するほど甘くはないでしょう。

このほかに、結構違いが明確なので、こちらも表にしておきました。

種別 サラ金(消費者金融) ヤミ金
債務整理後の督促 すぐに止む まず止まない
債務者の返済の義務 債務整理の方法による 返済する必要はない
 個人情報の流出  心配ない  同業者へ流出する
 相談先  債務整理を扱う弁護士など  ヤミ金の対応ができる法律家など

 

この表を見て、「ヤミ金は返さなくて良いのか!それじゃ、借りて踏み倒そう」なんて考えない方が無難です。

あなたの連絡先だけでなく、下手をすると、親類の個人情報まで、彼らのネットワークに流出してしまう危険もあります。

また、債務整理を専門に扱っている弁護士さんでも、ヤミ金の対応はNGというところが多いです。

もし、ヤミ金から借りてしまっていたら、ヤミ金の債務整理を得意とする法律家の元に相談に行った方が、スムーズに解決するでしょう。


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