老後破産

9/28にNHKスペシャルで「老人漂流社会”老後破産”の現実」という、高齢者の貧困について特集された番組があったそうす。

番組の方は、見逃してしまったのですが、週刊現代でその番組について触れていました。

記事を読む限り、番組ではいくつかの家庭を紹介していたようですが、老後に破産状態に至ってしまった原因はさまざまで、妻がガンになってしまい、治療のために蓄えを吐き出してしまった方、息子が交通事故を起こし、賠償金を支払った方、息子の会社が倒産し、家のローンを支払うために老後のためにとっておいたお金が底をついた方など。。。

貯金が底をつく

どのケースも、だれにでも起こりえることのように感じられます。それだけ、私たちの生活って、危ういものなのかもしれません。

さらに、番組では大学教授が行った調査結果が語られていたようですが、高齢世帯の56%が生活保護基準よりも低収入であることがわかったそうです。

年金を受給されても、半分以上が生活保護を受けている人よりも低収入って、こんなことが一般に広まったら、ますます、年金なんて払いたくなくなるじゃないですか?

こんな、情報が入ってくると、ついせっかく借金にケリを付けて債務整理したって、歳をとったらまた、破産状態になるのかなんてネガティブに考えてしまいそうで怖いです。

一度沈んだ奴は、しぶといかも。。。

でも、僕はこの記事を読んで、ちょっと思ったことがあるんです。

番組で紹介されている方のほとんどは、定年までそれほど(金銭的に)不自由することなく、やってきた方だと思うんです。なので、それまでの習慣で「今までやってこれたんだから、この先もなんとかなるだろう」という根拠の無い見込みがあったんじゃないかと思います。

しかし、実際には折からの不景気や年金のカット等、見込み違いが重なって、貧困に陥ってしまった。息子の会社が倒産したケースにおいては、その時点で、息子に引導を渡すべきだったと思います。会社が潰れて、収入がなくなった以上、持ち家に住む資格はないと、いう判断を下せず、そのうちまた、収入が増えるだろうという「これまでやってこれたんだから、これからも大丈夫」という甘い判断があったんじゃないかと思います。

金がなくて苦しくなれば、生活水準を下げればいいのですが、何の苦労もなくやってきた人にはそれができなかったりします。

しかし、私のように若い時分に借金問題で苦しんだことで、得られたことって色いろあると思います。

家を失ったら、田舎の空き家を格安で、貸してもらえばいいです。食費が厳しければ、畑を耕し、ニワトリを飼いました。サバイバル

ある意味サバイバルみたいな感じですね。でも、こういったことって、あまり年をとり過ぎて頭が硬くなると、できなくなってしまうのかもしれません。

そういった意味では、多重債務に陥ってしまったことも、将来的にはプラスだったのかもしれないです。だから、債務整理をせざるを得なくなった場合でも、それを単なる汚点として、忘れてしまおうとするのではなく、その経験から何かを学ぼうとするしぶとさが、老後破産の回避につながるんじゃないでしょうか。

 

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