奨学金が返せなくて、サラ金から借りてしまったら?

厳しい法規制を受けるようになって、消費者金融がかつてのように荒っぽい取り立てをしなくなった今は、職場にまで電話をかけてくる奨学金の取り立てが最も厳しいと言えるかもしれません。

追い込まれた人は、サラ金から借りてでも、とりあえず返しておこうと、考えてしまうかもしれません。

しかし、これは絶対にやってはいけないことなのです。

借りて返すのは、破滅の元

すでに、奨学金が返せない状態になっている時点で、支出と収入のバランスが崩れてしまっています。

この大元の原因を解消しないまま、他から借りてきて穴埋めすることは、何の解決にもなりません。

それどころか、奨学金の利息(年利で最大3%)をはるかに超えるサラ金の20%もある利息で借りてしまえば、今以上に悪い状況に自ら追い込んでいることになります。

金利の高いところから先に返す

もし、サラ金などのキャッシングを利用して、奨学金の返済に充ててしまっていたら、今すぐに「借りて返すことを止める」必要があります。

奨学金が返せないのであれば、借りて返すのではなく、奨学金の返済をストップすることを真っ先に検討しましょう。

そんなことをしたら、会社に督促の電話がかかってくると、怯えてしまう方もいるかもしれませんが、奨学金には「返済の猶予」という制度がありますので、これを活用します。返済の猶予

 

サラリーマンなどの給料をもらっている人の場合は、年収が300万円以下などの条件がありますが、奨学金が返せないほど困っているのなら、まず条件を満たしていることと思います。

返済の猶予は10年までとなっていますが、これは通算なので、たとえば1度2年間猶予してもらったことがあったけど、またリストラされてしまったので、もう1回申請したいということも可能です。

「経済困難による奨学金の返済猶予」については、こちらのページも参照ください。

こうして、奨学金の返済を止めた上で、金利の高いサラ金の返済に集中させるのが、ベストな選択と思われます。

限界に達していたら債務整理

奨学金の返済を止めることで、サラ金のほうへ返していくことができそうなら、問題はありませんが、場合によっては限界を超えて借りてしまっているかもしれません。

サラ金の返済の方だけでもう精一杯という状態ならば、迷わず債務整理をした方が賢明でしょう。

この場合は、サラ金から借りた借金だけを整理するのではなく、奨学金も含めて一緒に整理してしまいます。

サラ金は基本的に「無担保」「無保証人」の債務なので、比較的簡単ですが、もし、奨学金を保証人付きで借りている場合は、連帯保証人や保証人もからんでくるので、債務整理を専門に扱っている弁護士などの専門家に相談してみることをおすすめします。

相談したからといって、すぐに債務整理させられてしまうということはありませんので、どのような解決方法があるのか、アドバイスを受けてみるとよいでしょう。

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