日本の奨学金の歴史
2022年3月3日
ここでは日本の奨学金制度が始まってから、現在に至るまでを時系列でわかりやすく表してあります。
第二次世界大戦中という、経済的に困難な時期に開始されたにもかかわらず、無利子の貸し付けであったことがわかります。
1943年10月
育英会創立
当初の名称は「財団法人 大日本育英会」。この頃の奨学金は、無利息での貸与だった。
1944年2月
大日本育英会法公布
1980年7月
有利子化を主張
大蔵省(当時)が奨学金に利子を付けるよう主張する。
1984年8月
日本育英会法改正
奨学金の有利子化法案が、国会を通過する。全面有利子化の流れがあったが、阻止され、現在のような無利子と有利子の2本立てとなる。
2001年5月
塩川大臣の発言
塩川財務大臣が国会で「育英会の奨学金返還状況は良好」と発言
2001年7月
育英会の廃止を示唆
石原行革担当大臣が、国会で育英会の廃止を示唆する
2001年12月
育英会廃止
小泉内閣の「骨太の方針」の一環として、公益法人の制度改革が行われ、日本育英会も廃止されることが決定する。
2004年4月
日本学生支援機構設立
2004年4月
機関保証制度開始
これまで、連帯保証人と保証人を必要としていたが、保証料を支払うことで、保証機関を利用できるようになった。