消費者金融を味方につけよってマジで言ってます?
大学教授・デザイナー・ファッションブランドディレクター・クラブオーナー・番組プロデューサー・現代美術家とすべてを書ききれないくらい、たくさんの肩書を持っている宇川直宏氏がインタビューの中で、消費者金融の存在価値について語っていた記事を発見しました。
宇川氏がまだ20歳で、駆け出しのミュージシャンだった頃に個人でレーベル(CD)を作成する時の資金として、プロミスからお金を借りたそうです。
こうした経験があって、今の活躍につながっているだけあって、彼は消費者金融の存在価値を認めているのでしょう。また、宇川氏はこうも言っています。
特に何か始めようっていう若者にとって、日本は冷たいと思います。創作活動をサポートするアーティストの支援制度や助成金が、無名の若者に機能したというエピソードをあまり聞いた事がないですね。
結局、日本の(サラ金を含まない)金融機関が、回収の見込みがわからない無担保や保証協会の付かない融資を避ける体質が、消費者金融の存在価値を高めているということになってしまうんでしょうね。会社を起こして、売上が上がっていくまでに消費者金融のお世話になったけど、今では年商○億円になったという社長さんの話を聞くこともたびたびありますが、その影では、何倍もの人が高金利のために返済が追いつかなくなって、消えていっていることでしょう。
通常のビジネスで、サラ金の金利を超えた成長率で伸びていくというのは、あまり考えられませんからね。宇川氏にしても、もし駆け出しの頃に普通に銀行から融資が受けられたら、サラ金からお金を借りてはいなかったでしょう。
彼には才能があって、運も味方したため、(もちろん本人の努力もあって)きちんと返済することができたのでしょうが、そんな宇川氏もインタビューの中では、オランダの助成制度が素晴らしいと述べています。
オランダでは、「無名であればあるほど支援するが、有名ならば逆に自力で稼げると理解され、(お金が)出ない」そうで、なるほどと唸ってしまいます。
日本はというと、有名なほど(あるいは業績が良い会社ほど)銀行は貸したがります。お金を借りる必要のない会社が、信用を作るためにとか言って、融資を受けています。逆にこれから起業しようという若い人には実績がないから、前例がないからといってお金を貸してくれません。
これは、僕がネット通販で起業した時に散々言われました。もし、日本でももうちょっと、ビジネスの将来性や人物を見て低利で融資をする金融機関があったら、多重債務で苦しむ人も借金苦で自殺する人も少なかったんじゃないかと思いますがどうでしょう。