人生相談 – 住宅ローンが払えなくなった

By | 2020年1月19日

先日たまたまYouTubeにアップされた動画を見て思うところがありました。

動画といってもラジオ番組の人生相談の音声をアップしたものでしたが、45歳の男性が住宅ローンを支払えず滞納していて困っているという内容でした。

この相談者の男性は、番組で相談に乗っている弁護士の先生から励ましの言葉をかけられると、思わず泣き出してしまう場面がありました。

10年前の私も同じような心境だったなと、当時を思い出して目頭が熱くなってしまいました。

動画は15分弱で、弁護士の先生の見解も聞けるので参考になる方も多いかもしれません。

お時間のある方は、ぜひ聞いてみていただきたいですが、あまり時間のない方のために、内容をかいつまんで説明してみましょう。

相談者の状況

  • 相談者は男性45歳 既婚 子供は一人で、男の子(13歳)
  • 現在は無職だが、1年前に会社の業績不振のため退職、半年ほどアルバイト
  • 妻はパートで月収15万円弱
  • 住宅ローンは毎月13万円(3ヶ月滞納)
  • マイホームは一戸建て、8年前に3500万円で購入(ほぼ全額ローン)
  • 本人曰く、すでに1千万円は返済したはず
  • 滞納後、銀行から連絡あるが、払えるあてがないのですっぽかし

ざっくりと説明すると相談者の状況はこんな感じです。

ただ、相談者は毎月13万円の返済を8年ほどしているので、1千万円は返し終わっているので、残りの借金は2500万円くらいと試算しているようです。

利息と返済期間がわからないので、はっきりとは言えないですが、実際にはまだ500万円くらいしか払い終わってないんじゃないかなと私は思いました。

というのも、日本の銀行の融資は先に利息の部分の支払いを当てて、そのあとに元本の返済分にあてるというずるいやり方なので、住宅ローンのような何十年にもわたる長期のローンだと10年くらい滞りなく返済しても、借りたお金の残高はほとんど減らないのです。

このやり方は、消費者金融などでも同じなので、住宅ローンだけが特殊というわけではありませんが。

弁護士さんの回答

この番組の中では、弁護士の先生の一つの提案として、今住んでいる家は手放して、やり直してはどうかと言っていました。

具体的な方法には触れてはいませんが、おそらく、家を任意売却か競売で売ってしまって、それでも残ってしまう借金は自己破産で整理しましょうということになるでしょう。

相談者は今現在無職なので、個人再生などの選択肢もないわけですから、おのずと債務整理の選択肢は限られてしまいます。

相談者の苦悩

相談者の男性は、親からはこれといった財産などは何ももらえなかったから、自分の息子には何か残したいという気持ちが強いようで、こんな状況になっても今の家を残すために何か方法はないかと模索していたようです。

これを読んでいる方は、だいたい想像がついたかと思いますが、相談者は保険でなんとかならないか、つまり自分が死んだら家だけは妻と子供に残すことができると考えたようです。自殺のイメージ

そこで、弁護士の先生からバカな考えを持っちゃいけないと、たしなめられてしまいます。

でも、あなたの息子さんを思う気持ちは立派なものだ、絶対にやり直せるから頑張りなさいと励まされると、それまでの張り詰めていた気持ちが吹き出してしまったのか、男泣きしてしまいます。

相談者がそれまでに抱えていたであろう不安や葛藤がダイレクトに伝わってくるようで、胸が熱くなってしまいました。

不肖、わたくしのアドバイス

夜逃げ以外のことはほとんど経験してきた私の個人的で無責任なアドバイスとしては、動画の中で弁護士の先生も言っておられるようにまず、銀行に相談にいくことはすぐに実行するべきです。

そのうえで、毎月の返済額の減額をお願いしてみるのはひとつの手じゃなかろうかと思います。

3ヶ月も銀行の接触を拒んできたので、銀行さんにしてみれば「こいつ、虫の良い奴だな」と思われることでしょうが、銀行としても自己案件を減らしたいので、言ってみるだけの価値はあると思います。

ただ、返済額を減らすということは、返済期間をさらに長くするということなので、その辺も検討しなければいけません。自分が60歳を過ぎて70代まで住宅ローンの支払いを続けることはできるのか。

この年齢なら、年金は間違いなくあてにできないので、それまで健康を維持できそうか、息子がその家を継ぐ意思があるのかどうかも話し合う必要があるでしょう。

こう言ったことがクリアできそうにないなら、弁護士先生の言う通り、潔く今のマイホームは諦めて、早めに自己破産なりしてしまった方が賢い選択だと思います。

持ち家の価値ってどれほどのもの?

たしかに持ち家というのは一つのステータスだろうし、自分の持ち物ならどう使おうと自分の勝手という自由度の高さもあります。

でも、その代償が毎月10万円を超えるローンの支払いで、それがこの先何十年も続くというものだったら、釣り合いが取れていないような気もします。

もちろん、その支払いが負担でなく普通に支払えるなら、全然いいのですが、失業中で再就職もままならないのなら、無理して維持することにあまり意味はないように思います。住宅ローン

相談者には、まだこれからという中学生の息子さんがいます。自分が身代わりになって、家という箱物を残すよりも、一緒に人生を歩み、教育に力を注いではどうかと思います。

ここでいう教育は塾に通わせたり、いい大学に行かせることじゃなくて、お父さんが住宅ローンで失敗したり、会社の選択を間違えたことなど、同じ轍を踏まないための実践的な知恵を授けることです。

住宅ローンやカードローンで失敗した人はたくさんいますが、そこから何かを学んだという人は意外と少ないような気がします。

失敗してしまったことは、どうやっても今から取り返すことはできません。しかし、その経験から得た教訓を後世に伝えることで、この相談者の方も存在意義を見いだせるのではないかと思います。

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