なかなか就職できなくて、収入が低い場合の奨学金返済の対処法

せっかく大学を出たけど、就職に失敗してしまって安定した収入が得られなかったり、食べていくのがやっとで、とても奨学金の返済までまわらないという人も多いと思います。

しかし、そのままにしておくと、延滞金が加算されてしまってますます返しづらくなってしまいます。

奨学金の返済に関しては、支払いの猶予をしてくれる制度があるので、しっかりとこの制度を活用しましょう。

経済困難での奨学金返済猶予

奨学金の返済には、経済的に困難な状況にある人の救済措置として、年収が低いことが照明できれば、最大で10年まで返済を待ってもらうことができます。

給与所得者の場合は年収が300万円以下、給与所得者以外は年収200万円以下で、返済を猶予してもらえます。

もちろん、無職の場合も猶予されます。

ただし、何もしないで自動的に返済を猶予されることはありませんので、必ず、証明書を提出して手続きを取らなくてはいけません。

必要な書類や手続きの方法は、日本学生支援機構のホームページに載っていますので、こちらを参考にしてください。

また、年収が基準額を超えている場合でも、医療費や親族への支援のために特別な支出があった場合は、その分を控除した額が、基準値を下回れば、返済を猶予してもらえます。

いろいろと、細かい条件があるので、自分が該当するかどうかは、支援機構の方へ直接確認してみましょう。

生活保護受給中の奨学金返済猶予

生活保護を受けている間も奨学金の返済は猶予されます。

申請には、生活保護受給証明書などの書類を1年ごとに提出する必要があります。

大学や専門学校に在学中も返済が猶予されます

ちょっと裏技っぽいかもしれませんが、一度社会に出てからでも、再び大学や専門学校に通えば、その間は奨学金の返済は猶予されます。在学中は返済の猶予あり

 

奨学金を返す余裕がないのに、また大学の授業料なんて払えないと思われるかもしれませんが、この大学の中には大学の通信教育課程も含まれる場合もあります。

大学を出たけど、また別の分野を学びたいという方であれば、有効な手段かもしれません。


いずれにしても、きちんと手続きを取らなければいけないことと、期限(最大で10年)が来れば、また返済をしなければならないので、ある意味では、問題の先送りとも言えます。

返済を待ってもらった期間だけ、返し終わるのも遅くなるということは、認識しておいた方が良いでしょう。

数年後には、しっかりと返済ができるように仕事に就けそうなのかといった将来のビジョンも考えておかないと、その時になって、また困ることになってしまいます。

返済の猶予が受けられなければ債務整理

もし、上記の制度を受けることができなかったとしたら、最終的には債務整理を検討する必要があります。

奨学金の場合は保証人も絡んでくるので、素人にはどう判断して良いのかわかりづらいことも多いです。

いつまでも放っておいて、保証人に迷惑をかけてしまうまえに専門家に一度相談しておくと良いでしょう。

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