ついに立派な多重債務者に – 債務整理体験談 その2

こんなにカンタンに借りれるの?

さて、銀行や国金などのまともな金貸し(言葉が悪いですね)からの融資を断られまくった僕の行き着くところは、いわゆるサラ金などの高利貸ししか残っていませんでした。

最近では、サラ金といいう呼ばれ方に抵抗があるのか、各社の企業努力が実を結び、「消費者金融」と呼ぶほうが一般的ではないかと思います。

僕がはじめて高利のお金を借りた時はまだ「サラ金」と呼ばれることのほうが多いくらいで、イメージ的にもちょっとこわい印象がありましたし、高い金利で金を借りて商売を軌道に乗せるなんて、無理があることは、さすがに気づいてはいました。

でも、そこは超楽観主義な僕のことです。さらに「俺にはコンサルタントという強い味方がついている。ここは勝負どころだ!」などと勝手に舞い上がっていたので、なんとかして、まとまった金を用意することしか考えていませんでした。

ついに、意を決して、某サラ金会社の門をたたきます。サラ金のイメージ

といっても、当時すでに浸透していた無人の契約機でしたので、直接人に会って、いろいろと質問されるようなこともなく、(でも、確かインターホン越しに何かしゃべった気はします。)免許証だけで、すぐに借りることができました。

あまりにも、カンタンにしかも、早く(確か翌日くらいには振り込まれた)現金を手にすることができたのにあっけにとられたのを覚えています。

しかも、融資の金額もいきなり「50万円」までOKということで、本当は30万円もあれば十分だったにもかかわらず、満額を借りてしまいました。

悪銭身につかずとはよく言ったもので、たかが20万円が余計に手に入った(と言っても所詮借りたものです)だけで、気持ちが大きくなってしまいます。

コンサルティングしてもらうだけのつもりが、その会社が扱っているセミナーDVDやマニュアル(情報商材)など、いろんなものに手を出してしまいました。

ここまでくると、救いようのないバカに見えるでしょう?でも、当時の僕はこれだけ勉強して、ノウハウを身につければもっとたくさん稼ぐことができると、本気で思っていました。

また、コンサル会社の方も商売が上手で、次々といろんな商材を出してくるんです。まぁ、そんなやり方にまんまと乗ってしまう僕は、完全に経営者失格でした。

言われたとおりやってるのにちっとも売れない

軍資金をやすやすと手に入れ、調子に乗ってコンサルタントの勧められるままに、セミナー参加や情報商材を購入した僕ですが、本業のネットショップはまったくの鳴かず飛ばずでした。

コンサルタントと言ってもピンきりだと思いますが、よほど商材が時流に乗っているか、他では手に入らないものなどの特徴がない限り、多少アドバイスをしたくらいで、すぐに売上が上がるなんてことはありません。(と今は思っています。)

今の時代には、自称コンサルタントが大勢いて、それも非常に細分化されています。この前なんか、「お掃除コンサルタント」なんてのがあって、ひっくり返りそうになったけど、お願いする人がいるんですね。僕は、いらないけど。。。

それはともかく、これだけたくさんコンサルタントが存在すれば、中には怪しいのもいれば、食えてないヤツも絶対にいるはず。コンサルタントのイメージ

絶対成功しますとか、確実に儲かりますなんて謳っているヤツらの本音は、「絶対儲かります。(僕のほうが。。。)」という感じでしょう。

もちろん、まじめにやっている人も多いはずですが、彼らの経験やノウハウがそのまんま、自分自身に当てはまるなんてことは、まれです。

だって、扱う商品やサービスも違えば、時代も違うし、地域も違います。そもそも、その商売をやっている人が違いますから、過去の成功例を丸写しだけじゃ成功は難しいのです。

なんだか、巷にあふれるコンサルタント達を敵に回してしまいそうですが、決して、彼らをディスってる訳じゃなくて、過去の自分の考えの甘さを伝えたいのです。

まじめに返すことの落とし穴

そんなこんなで、せっかく借りることのできたお金も気づくとあっという間になくなり、肝心の売上も思うように伸びずで、ますます窮地に立たされました。

そんな時です。

どこから聞きつけたのか、もう覚えていませんが、義理の母が僕がサラ金から金を借りていることを知って、50万円を用意してくれたのです。金利の怖さ

決して、余裕があるわけではないはずなので、おそらく、それまでにコツコツと貯めていたへそくりだったと思います。

僕は、そんな大事なお金は受け取れないからと、断りましたが、義母は「金利が大変だから、これで一度精算して、余裕ができたら私に返しなさい。それなら、金利もいらないんだから」と強く言われ、お言葉に甘えることにしました。この時は、涙がでるほと有難かったです。

しかし、これも今から思えばのことですが、これが消費者金融の思う壺となってしまったのです。もちろん、僕自身の甘さが招いたことではあるのですが。。。

最近は、総量規制などもあるので、参考程度に聞いておいて欲しいのですが、当時はサラ金で金を借りて、きっちりと返すと信用度が増して、以前より多く借りることができるようになりました。

それも、電話で営業してくるんですね。借りてくださいって感じで、何度も。。。「あなた様は、優良なお客様なので、今回融資の枠を増額させていただきました。ぜひこの機会にご利用ください。」みたいな感じで。。。借りることで、信用度が増してステータスがアップすというか、ちょっとした優越感みたいなものを感じさせるようなトークでした。

まさかそのサラ金の営業マンが知っていたとは思えませんが、ちょうどその時は、売上も伸びず、汲々としていました。その上、まだ社員で働いてた時に作ってあったクレジットカードでキャッシングまでしていました。

そんな時にこんな甘い言葉をささやかれたら、それはもうオシマイです。「それじゃぁ〜、お願いしますぅ」ということで、また、サラ金とのお付き合いがはじまってしまいました。

※これを読んでいる方から反感を買いそうだから、言っておきますが、義母に借りたお金は、だいぶ遅くなりましたが、ちゃんと返しました。

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