ヤミ金に手を出してしまいましたが、もう限界
国や警察の発表では、ヤミ金の被害は2007年をピークに年々減ってきているようですが、じつは、表に出てきていない被害が増えているという情報もあります。
改正貸金業法が施行されて、主婦の方がクレジットカードや消費者金融から、事実上の締め出しを食らいました。
大半の方は、節約してやりくりしているようですが、どうしてもお金が必要で、ついつい手を出してしまった数万円が、後になって大きな被害になってしまうこともあります。
本当は返す必要はないヤミ金の借金
そもそも、ヤミ金というのは、正規の貸金業者ではありません。
ヤミ金の中には、業者として登録すらしていないものから、登録はしていても「都(1)」などの新規の登録で、荒稼ぎしたらトンズラするつもりでいる業者など、いずれにしろ法に則った営業はしていません。
このような、違法な形で貸し出されたお金については、返済の義務は一切ありません。
2008年に最高裁で、はっきりと判決が出ていますので、このことは、しっかりと理解しておいていただきたいと思います。
ヤミ金の手口を知っておこう
しかし、ヤミ金の業者のほうも、そんなことはわかった上で、貸し出しているのですから、そう簡単には引き下がるはずもありません。
ヤミ金からお金を借りた主婦は、夫には内緒で借りているのが普通ですから、「旦那にばらす!」と脅されたら、何とかしようと思ってしまうことでしょう。
もともと、10日で5割とかのメチャクチャな利息ですから、元本と利息を耳をそろえて返すことなんて、とうていできっこありません。
そうすると、ヤミ金業者は「利息の○○千円だけ払ってください」といってきます。
これでも十分に法外な利息です。2万3万のお金に困っていた主婦ですから、数千円でもかなり厳しいでしょう。
こうして、困っているところへ別の業者から「お金を貸しますよ」という営業が、電話やメールでやってきます。
うすうす、怪しいと思っていても、正常な思考能力を失っていれば、渡りに船とばかりにまた、別のヤミ金からお金を借りてしまって、抜け出せなくなる。
どうですか?よくできたシナリオですよね。
と同時に、ヤミ金の怖さもよくわかったのではないでしょうか?
このような、ヤミ金の描いたシナリオに乗っかってしまって、仕方なくフーゾクで働いたり、体を売ったりする主婦も少なくないようです。
ヤミ金問題を解決するには
専門家にお願いすれば、間違いなく解決してくれることでしょう。
でも、それでもう安心ということでもありません。
一度は引き下がったヤミ金業者が、ほとぼりが冷めた頃にまた接触してくる可能性は高いです。
そうじゃなくても、一度利用した被害者の個人情報がヤミ金業者のネットワークに流れてしまっているはずですから、他の業者から融資の勧誘がやってくる可能性があります。
そのときに、またヤミ金に手を出してしまわないように、十分に注意する必要があります。
できれば、携帯番号やメールアドレスは変更しよう
ヤミ金に申し込んだ当時の携帯電話の番号やメールアドレスは、変更しておくことをおすすめします。
電話番号は、携帯ショップに行けば2,000円くらいの手数料で、その場で変更してもらえます。
できる限りヤミ金から接触する機会をなくすことです。
引っ越しまでできれば、ベストですが、これは難しい人も多いと思いますので、最終的には、業者の甘い誘いには絶対に乗らないという本人の強い意志が必要になります。