主婦の債務整理

ここでは、主婦が債務整理をする場合について、考えてみたいと思いますが、主婦と言っても完全な専業主婦なのか、パートで働いていて多少は収入のある主婦なのか、また、夫婦関係はどうなのか(離婚しようと思っているのか、いないのか)などなど、個人がおかれている状況は様々でしょう。

専業主婦で収入がない場合

最近は、総量規制の影響もあって、サラ金業者も収入のない専業主婦にはお金を貸さなくなってきているようですが、以前に作ったカードで買い物をしたり、クレジットカードの家族カードを持っている場合もあります。

家族カードなら、支払いは旦那さんとかカード契約者に請求が行くので、(金額にもよりますが)使い過ぎたら怒られるくらいで済むかもしれません。

主婦の債務整理しかし、借金の額が大きければ、へそくりから捻出するのも厳しくなってきます。

収入がない以上、任意整理などの手段は取れませんし、自己破産するにも弁護士費用の問題もあります。

夫には内緒で、なんとか処理したいと考えがちですが、可能であれば相談するべきでしょう。

そんなことがバレたら、殴られますなんていう場合もありますが、それは債務整理以前にそちらの問題を解決するほうが先です。

パートで働いている

主婦であってもパート方で一定の収入が見込まれるのであれば、個人再生を利用できます。

個人再生は、借金を減額した上で、原則3年(長くて5年)で返済する再生計画を立てます。

なので、減額された債務を5年で払える見込みがなければ、厳しいです。たとえば、1000万円の借金があって、これを個人再生をおこなって、最低弁済額の200万円を支払うのに1ヶ月のパート収入が2万円では、払いきれませんので、この場合は個人再生の利用は厳しいと言えます。

個人再生が利用できなければ、任意整理や自己破産などの他の方法を検討する必要があります。

夫の連帯保証人になってる

家のローンを組むときに旦那さんの保証人になっている場合は、多いかもしれません。あるいは、旦那さんが事業を行っていたり、独立をするにあたり、銀行からお金を借りるときに奥さんが連帯保証人になっているケースもよくありました。

過去形にしたのは、最近では、事業に直接関係のない身内を連帯保証人にはしないケースが増えてきたからです。僕が銀行から融資を受けた時には、当たり前のように妻の連帯保証を求めてきましたから、最近はいくらか良くなってきたのかもしれませんね。

残念ながら、すでに連帯保証人になってしまっている場合は、「運命共同体」であることを覚悟するしかありません。

事業性の融資で、奥さんが事業に直接関わっていないのであれば、銀行に掛け合えば、場合によっては連帯保証を外してもらえるかもしれませんが、すんなりとはいかないでしょう。

逆に住宅ローンの連帯保証なら、掛け合うだけ無駄だと思います。

ちなみに連帯保証は、離婚してもなくなりませんので、早合点で離婚して連帯保証から逃れようなどとは思わないようにしてください。

離婚する気がないのであれば、夫婦で協力して借金に立ち向かうしかありません。この場合、主債務者である旦那さんの今後の収入などを検討して、債務整理を行うようになります。

連帯保証がついてきても構わないから、離婚したい、こんな奴とは別れてやるという方も、いらっしゃるでしょうが、場合によっては、離婚前に自己破産しておくほうが良いケースもあります。

ただし、旦那さんにある程度の収入があったり、財産があったりすれば、免責(借金をチャラにすること)が認められない可能性もあります。また、子供がいて親権を争うようになると、破産していることがマイナス要素にならないとも限りません。

その人のおかれた状況によって、判断が非常に難しい場合もあるので、こういう問題に長けた法律家に相談したほうがよいですね。

いきなり依頼するんじゃなくて、とりあえず相談という形で。。。的確なアドバイスが得られたら、依頼を検討してみるといいんじゃないでしょうか。

借金革命

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