CMでよく見る過払い金とは

過払金のCM

上のようなテレビコマーシャルを見たことがある方も多いと思いますが、過払い金とは簡単に言うと、多く払い過ぎた利息のことです。

利息というのは、いくら取っても良いわけではなく、きちんと法律で定められています。

ですが、日本では利息を定める法律が2つ存在するという、ちょっとややこしい事情があるのです。

2つある法律のうちひとつは、「利息制限法」というもので、10万円以上100万円未満の借金については、年利18%までで、それ以上多くの利息を取っちゃイカンとなっています。でも、これを破っても罰則はありません。

で、もうひとつの利息を定める法律が「出資法」というヤツで、現在は上限金利は20%と定められています。こちらの法律を破ると「5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金」と結構厳しい罰則があります。

平成22年までは、この出資法が定める上限金利が「29.2%」(なんでこんなハンパなんだろう)となっていました。

もし、あなたが「金貸し」だとしたら、どちらの法律を守りますか?

どちらも守らないなんて、アウトローな方は、置いとくとして、まぁ、普通は罰則のある方だけは、守りますよね。(臭い飯食いたくないですから)

とういうわけで、平成22年までは多くの貸金業者が、29.2%という上限ギリギリの金利を取っていたわけです。

ところが、とある裁判で「利息制限法の定める金利を超えた金利は無効である」といった判決が最高裁から出てしまいました。

そこから、これまでに多く払い過ぎた利息は、返してもらおうという動きになっていきました。

ちなみに、現在の出資法で定める上限金利は、年利20%となっています。

この利息制限法で定める金利と、出資法で定める金利のギャップの部分を「グレーゾーン金利」と呼びます。

グレゾーン金利

なので、サラ金やクレジットカードのキャッシングを平成22年以前までに長く利用していた人ほど、多くの過払い金があるということになります。

多重債務で苦しんでいた人が、過払い金を返してもらったら、借金がなくなった上に、お釣りまで来た、なんてこともあります。

だから、借金生活が長い人は「もう自己破産しかない」と、あきらめてしまう前に弁護士などに相談するとよいでしょう。

上記のように、きれいに借金がなくなる場合もあれば、そこまでいかなくてもある程度、借金を減らすことができるかもしれません。

あなたにどれくらいの過払い金があって、いくら減額できるかを無料で診断してくれる専門家もいますので、借金生活が長い人は一度確認しておくと良いでしょう。

借金革命

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